人生の時計
いきなりですが、今手近なところに時計はありますか?
何時を指してますか?
止まったり狂ったりしてませんか?
時計というものは、規則正しく時間を刻み続けますが、世の中にはそうじゃない時計もある。今日はそんなお話です。
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1989/05/29
- メディア: 文庫
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私の好きな作家の一人に城山三郎さんがいますが、城山さんのエッセイで「自分だけの時計」というのがあります。
その中でオオサンショウウオの話が出てきます。
オオサンショウウオというのは、他の多くの生物と違って秋から冬にかけて産卵するんだそうです。
餌も少ないし、寒くて子どもが育つには向いてなさそうな季節にです。
一見酷く不利なことをしているように見えるんですが、そのために卵を捕食者に食べられる可能性を最小にできた。
そして、そのおかけで「生きた化石」として現代まで生き残ることができた。
オオサンショウウオは自分なりの時計を持っていたというわけです。
さて、これは別にオオサンショウウオに限った話でもないと思います。
私自身にしても、公務員試験に失敗したり、仕事に就いてもうつ病になりかかって1年ちょっとで辞めたりと色々ありました。
普通の時計と違って、私の人生の時計はなかなか順調に進んでくれない。
しょっちゅう止まったり、何なら逆戻りしたりしてる(笑)。
けれど、この思い通りに動いてくれない時計もいいなって、最近思っています。
そう思えるようになった理由は色々あって、自分でもよく分からない部分もあるんですが、とにかく人生の時計の進み方は人によって全く違う。
これからも何度も止まったり戻ったりするでしょうが、その度にあれこれ悩んだりしながら、自分なりの時を刻んで行けばいいんだと、そう思います。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。