私はナポレオンになれるか?
(ナポレオン・ボナパルト 1769~1821)
前回の記事(改めまして自己紹介 - 半平のきまぐれ日記)に引き続き、今回も発達障害のことを書きたいと思います。
同じネタが2回連続で恐縮ですが、今回の話は前の記事で書ききれなかった内容をまとめたものでして、言わば続編ですから、どうかお付き合いくださいませ。
皆さんは「偉人の○○は発達障害だった」というような話をお聞きになったことがありますでしょうか?
例えば、物理学者のアインシュタイン(自閉症スペクトラム)、発明家のエジソン(ADHD)、画家のピカソ(ADHD)なんかが有名です。
(トーマス・エジソン 1847~1931)
(アルベルト・アインシュタイン 1879~1955)
(パブロ・ピカソ 1881~1973)
存命中の人物としては、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ(自閉症スペクトラム)。
また、本人が公表している例としては、映画監督のスティーブン・スピルバーグ(読字障害)、俳優のトム・クルーズ(読字障害)なんかが挙げられます。
(ビル・ゲイツ 1955~)
(スティーブン・スピルバーグ 1946~)
(トム・クルーズ 1962~)
ちなみに、ナポレオンは私と同じ多動性障害だったという説があります。
確かに、いつも落ち着きなく部屋の中を歩き回っていたとか、読書好きの一方で物凄く飽きっぽく、ほとんどの本を途中で投げ出していたとか、やたらと独り言を呟いていたなどのエピソードは、私とそっくり(ん?逆かな?)で、思わず笑ってしまいます(笑)。
ナポレオン氏の微笑ましいエピソードは置いておくとして、確かに発達障害の特性の中には、学者や芸術家、あるいは経営者のように特定の分野への深い知識や独創性、行動力が必要な職業への親和性が高いと思われるものもあります。
偉人の発達障害説の多くは仮説に過ぎませんが、それらが事実であったとしても、彼らは発達障害だから成功したわけではもちろんない。
彼らの人生の中で発達障害をどれだけ大きく評価したとしても、成功の要素のワン・オブ・ゼムでしかないでしょう。
ここで今日の表題に戻りますが、もちろんこの問いの答えはNOです。
言わばナポレオンは、ナポレオンだから成功したのであり、私はナポレオンではない。
では、偉人の発達障害説が全くの無意味かと言うと、そうとも私は思いません。
なぜなら、障害が障害となるかは、結局のところ周りの環境と、本人の向き合い方次第であると示唆してくれるからです。
発達障害の特性は、社会で働く際にハードルになることもあります。
けれど、武器になることだってたくさんあると思うのです。
それがどんなものであれ、与えられた資質や能力でいかに最善の勝負をするか―人生の醍醐味とはそこにあるのではないでしょうか?
偉人たちのように歴史に名は残せないにしても、障害さえも能力として、自分の人生を少しでもよいものにしたいと、私は思います。
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記事と直接関係ないですけど、ナポレオンを描いたマンガです。
『蒼天の拳』の霞拳志郎を彷彿とさせる人を喰ったようなナポレオンが、ハードボイルドで格好いい。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。