人生の、ただ一つの目的
最近、益々暑くなりまして、梅雨をすっ飛ばしてこのまま夏になりそうな勢いですね。
さて、前回の記事私にとっての大きな一歩 - 半平のきまぐれ日記手先を使う作業の訓練として、折り紙を毎日折っている話をしました。
それに加えて最近では、「紙を真っ直ぐに貼る訓練」と「線に沿って紙を切る訓練」を自主トレのメニューに追加しました。
私は図書館司書やら校正やら、事務系での就職を希望していますが、そうなれば手先を使う作業は避けられませんから、少しでも器用になっておくに越したことはないわけでして。
[紙を真っ直ぐに貼る訓練
画質悪くて小さいですが・・・どうです?真っ直ぐに貼れてます?
私の場合、発達障害の関係で視覚認知が弱いので、「あるものが真っ直ぐとか傾いてる」とか、人に言われるまで気づかないこともあるのです]
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[他にもこんなものを自主トレの一環としてやっています。筆ペンを使っていますが、指先の力の強弱だけで線の太さを調節するのが難しい・・・]
今日の話ですが、それに関連した話を一つしたいと思います。
ここ何日か支援施設での訓練にも特にミスなく取り組め、(自分で言うのも何ですが)自分の進歩をひしひしと感じていました。
また、秋頃には図書館で実習をさせていただく目処も立ち、つまりはまあ、何事も順調にいっていました。
そんな時、訓練でミスをしました。
今にして思えば、些細なミスでしたが(そもそも訓練ではミスしてもいいし)、その原因が自分では克服できたと思っていたことだったために、ミスをきっかけに一気に色んなことを悪い方に考え出してしまいました。
どうしようもなく、心が乱れたのでミスをしたその日の夜に自宅で座禅しました。
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一体、どんな過程を経てそんなことを思いついたのか、自分でもよく分かりませんが、とにかくぼんりと座る私の頭の中に次のような考えが浮かんできたのでした。
それは人生には、たった一つの目的があるということ。
「自分がなりたいと願う人間になる」という目的が。
人は皆、色んな理由で仕事やら趣味やら家庭生活やら、色んな活動をしているわけですが、それらは全てこの目的のための手段なんじゃないでしょうか。
そして、その目的には達成や完成がなくて、人生の最後の一瞬まで続くのだと、私は思います。
もちろんこれは、私の考えに過ぎませんが、少なくとも今の私にとって、人生とはそういうものであるという気がします。
では、私はどんな人間になりたいのか?
これはなかなか難しい質問ですが、例えて言うなら宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のような人になりたい。
kizuna311 #01 渡辺謙「雨ニモマケズ」朗読
[渡辺謙さんが朗読する「雨ニモマケズ」。
やっぱり謙さんが読むと一層格好いいですね]
まあ、それは格好つけ過ぎにしても、自分の能力の及ぶ限り、人のためになるような仕事がしたい。
それに人に対して穏和で親切で、ついでに逆境に立ち向かう勇気のある人間になりたいと思っています。
毎日支援施設に通うことや、冒頭で話したような自主トレをすることも、そのためのささやかな一歩であるつもりです。
3歩進んで4歩も5歩も退ることもあるかもしれない、自分にうんざりして、嫌になることもあるかもしれない。
それでも私は歩くことを止めたくはない。
何に悩んで座禅したのか、もはやよく覚えていませんが、歩こうとして悪戦苦闘する自分の姿が、そのまま答だったんだと思います。
今日はこんなところです。
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