ちゃんと負けて、前に進め
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先日、私の地元の県で夏の甲子園の地方大会の組み合わせが決まったというニュースを耳にしました。
こういうニュースを聞くと、いよいよ夏が来たという気がします。
ただ、こう書いておきながら実は私、スポーツには疎くて(「イニング」という言葉の意味もよく知りませんでした(爆))、高校野球にもあまり興味がなかったりします。
そんな私が先日、高校野球の映画を観ましたので今日はその話をしようと思います。
[高校野球と言えばやっぱりこの曲ですね。この曲を聞くと炎天下でも野球をしたくなる気持ちが分かる気がします。
夏川りみさんの歌唱でお楽しみください]
「アゲイン―28年目の甲子園」(アゲイン 28年目の甲子園 : 作品情報 - 映画.com)
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46歳のサラリーマン・坂町晴彦(中井貴一)は妻と離婚し、一人娘の沙奈美(門脇麦)とも絶縁状態。
実は彼は、かつて高校野球部の主将で、部員の起こした傷害事件のために地方大会の決勝戦出場を逃した過去がありました。
そんな坂町の元に東日本大震災で亡くなった元チームメイト(ちなみに、このチームメイトが傷害事件を起こした部員です。このあたりが物語の一つの要になってきます)の娘・美枝(波瑠)が訪ねてきます。
彼女がボランティアとして働く「マスターズ甲子園」に誘われた坂町。
最初は乗り気でなかったものの、懸命に元部員たちの説得にあたる美枝の姿に心動かされ、かつてのチームメイトたちとともに、28年前に踏めなかった甲子園のグラウンドを再び目指す・・・。
六甲おろしー水樹奈々ver 【2016年度版】
[甲子園つながりと言うことでこの曲を。ちなみに、作曲者も「栄冠は君に輝く」と同じ古関祐而です。
水樹奈々さんの歌唱でお楽しみください]
今をときめく売れっ子女優二人が共演しているのも目を惹きますが(私はこの二人がきっかけでショートヘアが好きになりました(笑))、主演の中井貴一が実にいい。
私の好きな俳優の一人ですが、「善良な普通のサラリーマン」の役が日本一似合う役者だと思っています(笑)
坂町と美枝(彼女も幼い頃に両親が離婚して、父親とは離れて育った背景があります)の不器用な疑似親子の関係も見ていて微笑ましいものがあります(と言うか、中井貴一と波瑠って結構お似合いじゃないですかね?)。
さて、この映画には「ちゃんと負ける」という言い回しがよく出てきます。
今日の表題にしても、美枝が父親と最後に会った時にかけられた言葉から取っています。
全力で戦って負けたのなら諦めもつくし、そこから前に進むことだってできる。
けれど、坂町たちは不可抗力で試合に出れず、負けることさえできなかった。
ある意味いちばん残酷な結末を見てしまったわけです。
人生にそれなりに疲れているであろうおじさんたちが、ただ「ちゃんと負ける」ためだけに28年前の夢に再び挑む姿を見ると、人生は何度だってやり直せるんじゃないかと思えてきます。
この映画に出てきたおじさんたちもそうですが、みんなその場、その場で一生懸命に生きてるはずなのに、なぜかうまく行かないことがあって。
後になって「ああすればよかった」と分かるんですが、それはその時には分からない。
こんなことって、大なり小なりだれの人生にもあるんじゃないかと思います。
失敗や挫折が避けられないのなら、その場、その場で精一杯やって、ちゃんと負けるしかない。
後で山ほど後悔することになったとしても、それならそれでいい。
実は私、先日受けた司書採用試験に合格してる自信がこれっぽちもありません。
けれど、負け試合と分かっていても精一杯戦った自信ならあるし、そのことについて悔いはない。
少なくとも不戦敗になるよりは100倍はマシだったと、負け惜しみじゃなく今なら思えます。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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