【ネタバレあり】俺だってたまには胸キュンしたい!―映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
珍しく短いスパンで更新します。
実はちょうど昨日、周りはカップルと女性客のみという超アウェイの中、今公開中の映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を見てきましたので、その感想を書きたいと思います。
まず最初に言っておきます。
泣きました。
「いま、会いにゆきます」や「黄泉がえり」で号泣した経験のある私は、「ぼく明日」のあらすじを読んだ時点で泣く予感がしてましたが、案の定泣きました。
ラストシーンで。
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何はともあれ、あらすじ紹介ですが、京都市内の美大に通う大学生の南山高寿は、通学電車の中で見かけた女性・福寿愛美に一目惚れします。
勇気を振り絞って声をかけた高寿と、愛美は付き合うことになります。
初めてデートをする、名前で呼びあう、初めてキスをする、初めて結ばれる・・・
たいていのカップルが辿るであろう道のりを二人も順調に歩きます。
けれど、高寿には不思議なことがありました。
それは愛美がときおり、予言めいたことを口にして、それが的中すること。
そして、節目、節目になぜか泣き出すこと。
実はそんな愛美にはある秘密がありました。
[半平お手製の高寿と愛美の時間軸の図解(上段:35年スケール、下段:30日スケール)。映画を見終わって、家に帰ってこの図を書いていて、さらに泣き出すというね(笑)]
この映画、題名の時点でほぼ半分ネタバレしてますから、ここでネタバレしますが、実は愛美は異世界の住人で、5年に1度、30日間だけ、高寿の住む(つまりは我々の住む世界)と行き来できるのでした。
しかも、愛美の世界は、こちらの世界と時間軸が真逆なのでした。
つまりは、高寿にとっての明日は、愛美にとっての昨日というわけで。
高寿は、日に日に愛を深めていくと思ってますが、愛美にとっては、日に日に高寿が知らない人になっていく。
高寿にとっての「最初」は、愛美にとっての「最後」。
初めて会ったとき、名前を呼びあったとき、告白されたとき、愛美が泣いている理由はまさにそれでした。
愛美には、それが最後であることが分かっている。
想像してみてください。
知り合って、好きになって、やがて愛し合う過程を巻き戻しで体験することをことを。
好きな人と出会うこと、名前を呼ぶこと、キスをすること、結ばれること。
その最後の機会を予め知っていることを。
愛美が辿ったのは、まさにそんな道でした。
これを書いてるだけで泣けてきますが、切なくて悲しくてやりきれないでしょう。
でも、愛美はそれでも高寿を好きになって、恋して、愛することを選んだ。
それは多分、(高寿の)未来を辿ってみて、自分がいかに愛されている(いた?)か、高寿と自分にとって、一緒に過ごした時間がいかにかけがえないものであるかを知っていたから。
映画のラストで場面は、再び二人が出会うところに戻りますが、ここで愛美が高寿に「また会えるよ」と言ったところで号泣した私の気持ちを、分かっていただけましたでしょうか?(笑)
さて、私が普段見ないラブストーリーを、何故見る気になったかと言いますと、実はまた好きな人ができました。
我ながら懲りんもんやと思いますが、好きになったのだから仕方ない。
けど、今は分けあって、どうしても思いを伝えるわけには行きません。
時期がくれば、伝えるつもりでいますが。
この恋が叶うかどうか、それは分かりません。
一つ確かなことは、高寿と愛美に限らず、大好きな人ともいずれ別れなきゃならない時がくる。
それが今日、明日でない保証もない。
今はまだ、遠くから眺めるしかできなくても、その時間を愛おしみたいのです。
back number - 「ハッピーエンド」Music Video
[映画の主題歌。「あなたを好きなまま消えていく」のフレーズが、まさに愛美そのもので、これまた泣けます]
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。