後輩に贈った詩集
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
七月も中盤に入りまして益々暑さが厳しくなってますね。
私は暑さが大の苦手ですから、もう一歩たりとも外に出たくないという心境です(笑)
さて先日(と言っても数ヶ月前の話ですが)、近々結婚する大学時代の後輩に一冊の詩集を贈りました。
- 作者: 吉野弘
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
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それは詩人の吉野弘さんの詩集なんですが、私はそこに収められていた「祝婚歌」という詩がとても好きで、結婚する彼女にぜひ読んで欲しいと思いました。
確か去年くらいにNHKの番組で紹介されましたし、結婚式のスピーチでよく引用されるそうなので、ご存知の方も多いかもしれません。
「立派すぎない方がいい」、「完璧をめざさない方がいい」、「どちらかがずっこけている方がいい」・・・・・
この詩を読んでいると私の両親を思い出します。
当人たちには言えませんが、私は結婚するならうちの両親のような夫婦になりたいと密かに思っています(ただ、うちの親の場合、どちらがずっこけているのか、よく分からないことが多いんですが・・・まあいいか)。
私はずっこけていることにかけては自信があるので、優しくてしっかり者の大好きなあの人が、お嫁さんになってくれたらいいなあと思っています(照)
ところで、同じ詩集に載っている「I was born」という詩も私は好きです。
文法上の発見を無邪気に父に報告する子。
そんな息子に父は蜻蛉の話をする。
確かに、人に限らず全ての生き物は「生まれさせられた」、産み落とされた。
そこに生まれる側の意思はないのかもしれません。
けれど、産む側からしてみればそれは命がけのこと。
命を賭けてまで、私をこの世に産み落としたいと思ってくれた人がいた。
だから、私はこの世にいる。
少なくともそのことを忘れないようにしよう。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。