それでも、なお・・・
いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
前回の更新から一ヶ月以上間が空いてしまいましたが、この間また新しいことに挑戦し、そしてまた挫折しました。
去年から数えて一年以上走り続けてきた疲れと脱力感で何もする気が起きず、ブログも書けずにいたのでした。
人生なんて思い通りに行かないのが当たり前と、頭で分かっていてもこう短期間に何度も挫折すると、やっぱり凹みます。
自分の努力が報われることなんて、この先ずっとないんじゃないかなんて、ロクでもないことを考えたり・・・。
本当はとても辛いのに人前ではつい明るく振る舞ってしまい、そのせいで孤独感を深めたりと、ドツボにはまっているところです。
そこから抜け出すきっかけ探しも兼ねて、今は仕事中以外は好きな読書ばかりしています。
久しく読んでいない本や積ん読状態の本を中心に読んでいますが、その中の一冊にケント・M・キース『それでもなお、人を愛しなさい』というのがありました。
これは著者が学生時代に考えたという「逆説の十ヶ条」について書かれた本ですが、その十ヶ条は何十年の時を経て、マザー・テレサの目に触れ、インターネットを介して世界中に流布しました。
ご存知の方もおられるかもしれません。
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、最善を尽くしなさい。
それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10ヵ条 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ケント・M・キース,大内博
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
先ほども書いたように人生は思い通りに行かないことの方が多い。
努力や善行は報われないし、思いは分かってもらえないし、誤解されたりすることもある。
けれどもそれは、努力をしないこと、自分の人生や他者に対して最善を尽くさない理由にはならないと思うのです。
「足るを知る」ことや自分にできないことを見極めことは必要だと思いますが、自分がすべきと思うことがあるのなら、それを諦めてはいけないと思うのです。
キング牧師ではありませんが、私には夢があります。
「どんな人も一人の人間として尊重され、その人格と能力によって評価される社会をつくる」という夢が。
それは私が発達障害の診断を受けて、就労移行支援事業所の助けを受けて就職したという経験から生まれた夢でもありますが、どんな形であれその夢を実現させたいのです。
自分ひとりの平穏を願うのではなく、世界のために少しでも価値あることをしたい。
そんな私にとっては実に勇気付けられる、価値ある言葉です。
今は志ばかりが高くて、その頂に登るための端緒を見つけられずにいるようなものですが、自分がその志を捨てずに行動することを忘れずにいれば、いつか実現すると信じています。
けれどもその前に、明日自分ができることを。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。