私が帽子を被るワケ
突然ですが、私は帽子が好きです。特に古い映画に出てくるようなソフト帽が。
お気に入りのソフト帽を持っていて、今時の若い者には珍しくスーツを着る時には必ず被るようにしています。
やっぱりソフト帽にはスーツが似合います(でも、ソフト帽って、ある程度年齢を重ねた方が似合うんですよね~。街で年配の方がソフト帽を被ってるのを見ると、つくづくそう思います)。
さて、私がソフト帽を被るきっかけは、いくつかの映画なんですが、今日はその内の一本の話をしようと思います。
「俺がなんでこの歳で平巡査なのか分かるか?この街で唯一汚れていない警官だからだ」
「アンタッチャブル」(監督:ブライアン・デ・パルマ、主演:ケヴィン・コスナー、1987)。
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禁酒法時代(1920~33年)のシカゴ・ギャングの大ボス、アル・カポネと、彼を逮捕しようとする財務省捜査官、エリオット・ネスと仲間たちとの戦いを描いた映画です。
(ロバート・デ・ニーロ演ずるアル・カポネ)
(実際のアル・カポネ)
ネスの側もカポネの側も、ほぼ全員がスーツにソフト帽という出で立ちなんですが、これがまた格好よくて実に様になっている。
私がこの映画を初めて見たのは中学のときにテレビででしたが、少年だった私は、スーツにソフト帽で撃ち合う男たちにすっかりやられたというわけです(笑)。
(「アンタッチャブル」な捜査チーム)
さて、若き日のケヴィン・コスナー演ずるネスもいいんですが、私がいちばん好きなのは、ショーン・コネリー扮する老巡査のマロリーです。
今日引用したセリフもネスがマロリーをスカウトした時にマロリーが言った言葉です。「汚れた警官」=ギャングの息のかかった警官でなければ冷遇されるシカゴの末期的状態と、それでも汚れていないことを選ぶマロリーの矜持が凝縮されたセリフです。
紆余曲折を経て結成された、財務省捜査官とアイルランド系老巡査とイタリア系新人警官と財務省の経理士の混成部隊は、犠牲を払いながらもカポネを追い詰めて行きます。
結末は書きませんが、この映画は実話を元にしていて、エリオット・ネスも実在の人物です。
かなり脚色されていて、史実からはかけ離れているんですが、細かいことは気にせずにダンディな男たちが今では絶滅寸前のクラシカルな格好をして、正義のために戦う姿を楽しんでいただけると幸いです。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました