自分の周りから、ちょっとずつ世界を変える
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回からちょうど1ヶ月ぶりの更新になります。
この間、職場でちょっとしたプロジェクトに関わったりして、仕事に夢中になってました。
私の特性として、一つのことに没頭すると他のことを忘れてしまうところがあるので、ブログもお留守になっていたんですが、先日職場の人に勧められて見に行った映画があるので今日はその話をしようと思います。
「ドリーム」
アメリカの初期の宇宙開発に携わった実在の三人の黒人女性を描いた映画です。
1960年代初頭、NASAに計算係として勤務するキャサリン、ドロシー、メアリーの黒人女性三人組。
彼女たちの他にもNASAにはたくさんの黒人女性たちが勤務をしていましたが、そこには露骨な差別が存在しました。
白人の女性と同じ仕事をしても給与は低く、管理職にはなれず、黒人の女性は敷地内の外れにある部屋に集めて勤務させられる・・・果てはトイレやコーヒーポットに至るまでそこかしこに差別が存在します。
今から考えると信じられないような、はっきり言って「幼稚な」差別ですが、それを周りの白人の職員がだれ一人おかしいと思わないこと、そしてそんな時代に、私は言いようのない怒りを感じました。
やがてキャサリンは有人宇宙飛行プロジェクトの検算係に抜擢、キャサリンは技術者を目指し、ドロシーはコンピュータのスペシャリストへとそれぞれの道を歩み始めますが、そこでもやはり人種の壁に直面します。
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たとえばキャサリンは近くに「黒人用」の女性トイレがないために、用を足すためだけに八〇〇メートル先のトイレへの往復を強いられます(このトイレが劇中では人種差別の象徴として描かれていて、中盤でキャサリンの上司が「白人用」のトイレであることを示す看板を叩き壊すシーンは痛快ですらあります)。
大小様々な理不尽に逢いながらもしかし、彼女たちは挫けません。
腐ることなく、また諦めることなく、自分の力を活かして、自分の為すべき仕事をしていきます。
そのことが、やがて周りの人々を、職場を、そして世の中を静かに変えていきます。
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キャサリンたちは何も最初から世の中を変えたかったわけじゃない。
ただ肌の色ではなく、能力や人格で自らを評価して欲しいという、人間としてあまりに当然な権利のために戦った。
しかし、そのことが結果的に世の中を変えていった。
その事実に私はささやかな勇気をもらいました。
私自身、発達障害+脳性麻痺というハンディキャップがあります。
私はそれでもの凄く差別された覚えはないけれども、周りの人が簡単にできることが、私にはできないことも多かった。
これでも結構負けん気が強いので、内心悔しい思いをすることも多々ありました。
でも、だからこそ、自分にできることを探してきたつもりですし、これからもそうするつもりです。
キャサリンたちが、自分の能力を活かして人生を切り拓いたように。
実は私には夢があります。
それは例えば障害者が、「障害者」としてではなく、一人の人間として受け容れられる社会をつくることです。
それは大きすぎる夢かもしれません。
けど、私の仕事が大河の一滴になることを信じて、明日からも仕事をしようと思います。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。