好き、好き、大好き、一休さん!
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[一休宗純(1394~1481)
父は後小松天皇。母はその側室で、讒言により宮中を追放されたと言われる。幼い頃より寺に預けられ、修行を積む。27歳の頃に大悟。
数々の奇行で知られ、風狂(一見戒律を破りながらも、その実悟りを表している様)を体現した僧侶]
さて近況報告はさておき、私は歴史好きなので、好きな歴史上の人物が星の数ほどいます。
けれど、友達になりたい歴史上の人物はかなり少ない。
今日はその数少ない一人の話をしましょう。
一休禅師と言えば、「一休さん」の呼び名で知られ、とんち話やアニメの主人公として現代でも親しまれていますが、天皇から庶民まで幅広い尊敬を集めた名僧でした。
だから、本当は「一休禅師」とか、「一休和尚」とか呼ぶべきでしょうが、「一休さん」の方が親しみが持ててしっくり来るので、この記事では失礼ながら「一休さん」で通させてもらいます。
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私が一休さんを好きな理由は、一言で言えばその二面性にあります。
一方では、一途に修行を積み、大徳寺などの再興を手掛け、何人もの弟子を育て上げた名僧でした。
しかし、他方では酒を飲み、肉を食べ、女性と関係を持つ、当時の基準から見れば、立派な破戒僧でした。
一休さんには「紹偵」という実子の弟子がいましたが、この息子が父の遊び人気質だけを拡大して受け継いだような人で、なかなか修行に身が入らない。
これには一休さんも手を焼いて、なだめたりすかしたりして、何とか修行をさせようとしています。
また、一休さんは70を過ぎてから「森」という名の若い盲目の美女に恋をしますが、ご老人が書いたとは思えない熱烈なラブレターを書いています。
他にも印可状(悟ったことを証明する免許のようなもの)を燃やしたり、仏像を枕に昼寝したりと、そういう破天荒なエピソードに事欠きません。
ではなぜ、そんなお坊さんが大勢の人に尊敬されたのか?
それは、自分のあらゆる面を包み隠さず見せたからではないでしょうか?
一休さんは自分を飾るとか、表面を取り繕うとかに無縁の人であった気がします。
子どものように率直な生き方が、人間的な魅力を醸し出していたのでしょう。
一休和尚 OP
[今回の記事のタイトルの元になったアニメ「一休さん」のOP。こんなかわいい子どもが、大人になるとあの様です(笑)]
大なり小なり、だれもが自分のことをよく見せたがるもので、ダメな(と自分が思う)ところは隠したがるもの。
私自身も(自分で言うのも何ですが)一途で純粋なところがあって、一度こうと決めたらひたすらその道を進むところがあります。
けれど一方で、酒は飲みませんが、甘いものがどうしようもなく好きで(この前それで6本虫歯になった)、女性が好きで、気が多くて。
ついでに言うと、ドジで間抜けで、おっちょこちょいで、そのくせ格好つけで、頑固なくせに飽きっぽくて、一人が好きなくせにさみしがり屋で、おまけに水虫でetc..
とまあ、何かと欠点が多くて自分でも時々うんざりします。
けれど、最近はそんなところも隠さずにオープンにするようにしています。
すると、生きるのが随分と楽になるし、自分のことが益々好きになれました。
人生は長い。
しかし、有限ではある。
だから、自分を飾ったり、取り繕ったり、そんなことより、もっと大事なことがありますよ―そう一休さんはおしえてくれている気がします。
[私の好きな植木等さんの歌。一休さんの生き様そのものの歌のように思えます。]
今日はこんなところです。
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