何もないことの幸せ
メリークリスマス!
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日はクリスマスですね(クリスマスは本来24日夜から25日夕方にかけてのこと。昔のヨーロッパでは、日没を一日の始まりとしていたので、24日の夜はクリスマスの夜=クリスマス・イブニング=クリスマス・イブなのです。この前NHKの「チコちゃんに叱られる」でやってました)。
昨日仕事でクリスマス絵本の読み聞かせをしたのですが、そのとき読んだ絵本がとてもよかったので、今日はその話をしたいと思います。
皆さんは「きよしこの夜」という賛美歌をご存知のことと思います。
歌唱・玉置浩二
オリジナル・ドイツ語
ちなみに絵本の最後に「きよしこの夜」を歌うところがあって、子どもたちと一緒に歌おうと思いましたが、子どもたちはだれも知らず・・・
一緒に読み聞かせをしていた同僚たちと、お母さんたちが歌ってくれました。ありがとうございます!
この曲は今からちょうど200年前の1818年、オーストリアの小さな村の神父ヨゼフ・モーデルが作詞し、その友人のフランツ・グルーバーによって作曲されたものと言われています。
その誕生までの逸話をもとに描かれたのが、今日紹介する絵本『クリスマスのうたものがたり』です。
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1818年のクリスマス直前、ヨゼフ神父の教会ではパイプオルガンが故障してしまいました。
オルガンがなくてはミサで合唱する賛美歌が演奏できず、神父は困り果てます。
そこに村の少年がやってきて、彼の家に弟が生まれたのでぜひ祝福して欲しいと頼みます。
貧しい少年の家では、赤ん坊がただ質素なベッドに寝かされているだけでしたが、赤ん坊の周りには家族の笑顔がありました。
その光景を見た神父は気づきます。
イエス・キリストは粗末な馬小屋で生まれたが、こんな風な温かな笑顔に迎えられたに違いない、と。
何もないが愛と喜びがある、それがいかに素晴らしいかと。
教会に帰った神父は、イエスの誕生の情景を元に詩を書き上げ、友人のグルーバーにオルガンではなく、ギターで演奏できるような曲をつけるように依頼します。
これが「きよしこの夜」でした。
この絵本を読んだとき、ハッとすると同時に、何とも言えず、胸が温かくなりました。
人はつい、生きているとあれこれ求めてしまうもの。
そして、それが得られないと失望したり、自棄を起こしたり、はたまた怒り出したり・・・。
けれど、ただ生きてあること、愛されていること、これがどんなに素晴らしいことか。
あなたや私がこの世に生まれて、今日まで生きたきたこと、それ自体がだれかに愛されている証なのだと思います。
私は愚かな人間ですから、ついつい欲をかいてしまいます。
それは仕方ないのかもしれません。
だからせめて、たまには何もないことの幸せを思い出すことにしましょう。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは皆さん、よいクリスマスを!
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絵柄もかわいくて、胸キュン必至なので、大切な人と読んでみてください。