実はステキな旦那様―映画「恋妻家宮本」
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先日、我が愛しのマドンナ・菅野美穂が出演している、映画「恋妻家宮本」を見てきました。
菅野美穂目当てに見に行きましたが、映画自体も予想外におもしろかったので、今日はその話をしたいと思います(ちなみに、今回の菅野美穂はちょっとSな役柄で、見ていてゾクゾクしました(笑))。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
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- メディア: 文庫
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この映画の主演は阿部寛。
敏腕刑事、シュールな物理学者、平家の知将、結婚できない建築家など、色んな役柄を演じてきた役者ですが、今回は優柔不断な中学教師の役を演じています。
阿部寛演ずる宮本陽平は、大学時代に妻の美代子(天海祐希。こんな美男美女の夫婦いるわけない)とできちゃった結婚。
一人息子も無事に独り立ちし、50にして初めて夫婦水入らずの生活が始まると思いきや、偶然妻が書いた離婚届を発見。
真意を質したいが、気弱な彼にはそれができず、おまけに生徒の家庭でトラブルが発生し、その対応をめぐって、生徒の信頼を失いそうになる始末。
仕事とプライベートの両方で発生した難問を陽平は乗り切ることができるのか?!
気弱で優柔不断な陽平の葛藤がコミカルに描かれるのがこの映画の見所ですが、想像するに奥さんの書いた離婚届けを見つけて、ショックを受けない男は少ないでしょう。
人間不信や疑心暗鬼に陥るかもしれません。
陽平もそうなりかけますが、作風のためか、あるいは陽平がお人好しの人物として描かれているためか、そこに暗い印象はありません。
むしろ、どこか可笑しく、クスクス笑いながら見ることができました。
私は一度こうと決めたら、周囲の思惑もお構いなしに突き進む傾向がありますから、正直言うと、優柔不断な人をみると、イライラすることもあります。(一応自己弁護しときますと、別に周囲の人がどうでもいいと言うわけではなくて、自分なりに思いやりはあるつもりです。「だれかに嫌われる可能性」vs「自分に嘘をつくことへの後悔」という状況になったときに、後者を取ることが多いということです)
しかし、「優柔不断」さと言うのは一面では周囲への気遣いや、優しさでもある。
それぞれの性格に一長一短があって、何か意味があって存在していると思うのです。
プライベートと仕事で、周囲と自分自身に振り回されて右往左往する陽平の様は、凡人と言えば凡人そのものですが、その中から自分の気持ちに気づいて、自分なりの答えを見つけ出していく。
そして、自分は「決断できない」のではなくて、大切な人の気持ちを考えた上で色んな決断をしてきたことに気づく。
宮本陽平は、結構ステキな旦那様だと思うのです。
ちなみに、私も好きな女性と結婚したいと思いますが、いったいどんな旦那さんになるんでしょう?
少なくとも、奥さんにきちんと言葉に出して「ありがとう、大好き、愛してる」って言えるようになりたいですね(笑)
今日はこんなところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日までそして明日から 吉田拓郎 - 歌詞タイム
[言わずと知れた吉田拓郎の名曲ですが、この映画の主題歌に起用されています。シンプルだけど味わい深い歌詞。最後に載せておきますね。
そして今、私は思っています。明日からもこうして生きて行くだろうと~♪]